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研究:レーザースペックル顕微鏡
レーザースペックル顕微鏡とは…
 レーザースペックル顕微鏡とは、レーザースペックルを観察して、観察対象の状態を知ることができる新しいタイプのレーザー顕微鏡です。一つの細胞上で発生するレーザースペックルに着目し、細胞の状態を評価することが可能です。当久留米高専オリジナルの技術です。福井大学久留米大学本校生物応用化学科との共同研究です。
久留米高専 平川研究室

レーザースペックルとは…

 レーザーの光が、わずかにデゴボコした面に当たると光の干渉がランダムに生じて、人間の目には不規則な光の縞模様に見える現象です。

レーザースペックル顕微鏡のメリットは…

 通常の光学顕微鏡は、観察したいものの形は分かりますが、それ以外のことを知るのは困難です。
 観察されるものが生き物である場合、生きているのかどうか、生きていたら、どのくらい元気なのか等の情報を知ることができるのが、この顕微鏡の一番のメリットです。また、観察するために、色々な準備をする必要もない上に、レーザーポインタくらいの弱いレーザー光で観察できるのも特徴です。 


レーザースペックル顕微鏡の装置は…

 右の図のように、通常の光学顕微鏡に、レーザーを加えるだけです。観察される画像をコンピュータにより、高速処理して活動情報を得るシステムになっています。
 良く勘違いをされるのですが、この顕微鏡ではレーザー誘起蛍光を観察しているわけではなく、レーザー光の散乱(干渉)光を観察しています。複雑で高額な装置は不要です。


観察例はこちらのページへ。