どうして作業安全が大切なのでしょうか

作業安全は全ての生産・製造現場で最も重視され、多くの職場で「安全第一」「安全は全てに優先する」などの標語が掲げられています。本校の実習でも安全は最も大切な教育目標・評価項目です。

これは、学生の皆さんの身体を守るという直接的な理由以上に、将来エンジニアとして活躍する皆さんは「ものづくりをする上では何よりも安全を重視しなければならない」という考え方を身に付ける必要があるからです。

安全に作業するために必要なことは何でしょうか

安全に作業をするために最も大切なのは想像力です。

まず、あなたの行動が原因でクラスメートをケガさせたらどうなるか、想像してみてください。事故のあと、他のクラスメートがどのような目であなたを見るでしょうか？大ケガを負ったクラスメートが学校に復帰したとき、あなたはどのように接することになるでしょうか？もし相手が亡くなったら、あなたは学校に通い続けることができるでしょうか？相手のご両親は、あなたのことをどう思うでしょうか？

次に、実習中にふざけたり人にちょっかいを出したりしている人を放置したらどうなるか想像してみましょう。本人が事故にあうばかりでなく、自分や他の人が事故の被害にあうかも知れませんよね？実際に事故が起きて誰かが大ケガをしたら、「ノリが悪い」「空気が読めない」などと思われることを恐れて何も言えなかった自分を責める気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。

事故を起こして人を傷付ければ結局自分も苦しむことになり、人が不安全な状態を放置すると結局自分も傷付くことになることが想像できたでしょうか。