久留米高専 機械加工実習・材料加工実習 作業安全情報

実習時の服装や安全上の注意についてお知らせします。

個人の特質への対応

実習上注意するべき個人の特質は各種ありえます。個別のケースについてはご相談ください。

熱中症対策として大量の水分摂取を推奨していますが、人によっては内蔵に負担となることがありえます。持病のある場合はかかりつけの医師とご相談ください。

鋳造の溶解および鋳仕上げ作業、鍛造、溶接、旋盤、手仕上げのやすりがけ作業では粉塵が発生します。学生の皆さんの場合、粉塵にさらされる時間が絶対的に短いため防塵マスクの着用はしておりませんが、喘息のある方の場合は発作を誘発する可能性があるので注意が必要です。必要に応じ使い捨てタイプの防塵マスクをご用意いただくのが良いと思います。

実習中に突然倒れるような場合重大事故の危険がありますが、実際に実習に参加できるかどうかの判断は倒れる可能性、予兆の有無などにより異なってきます。まずはご相談下さい。

  • 起立性調節障害(中学校などの朝礼で倒れたことがあるなど)の場合作業説明を椅子に座って聞いていただくなどの対応ができます
    • 自己判断せず医療機関を受診してください(心臓の病気が隠れていることもあるそうです)
    • 起床に差し支えることがあり遅刻の原因になりますが、その場合は後述の睡眠障害に準じた対応となります
  • てんかんやメニエール病などによる失神・めまいでも作業に危険を生じる可能性がありますが、個々の病態に応じ対応します

音や臭いに敏感なために実習を苦痛に感じる人がおり、感覚過敏が原因と考えられます。甘えや心の弱さが原因ではなく本人の特質ですので、防臭マスク、耳栓などを適切に使用して対応するのがよいと思います。耳栓については危険を増す原因にもなり得ますので使用の場合はご相談ください。

旋盤などの機械操作の実習では手が機械油で汚れます。手荒れがひどいなどの理由で手袋の着用のご相談をいただくことがありますが原則としては認めることはできません。どうしてもという場合には薄手の割けやすい素材のもので、指導教員や指導員が許可したもののみ使用いただくことになります。素材との相性により、かぶれてしまうこともありますので十分余裕をもってご相談ください。

指導員はこれらの特徴を見抜いて適切に注意するように気をつけておりますが、事前にお知らせいただければ事故防止の一助になると思われます。

ねむけの副作用がある薬を服用している場合はかかりつけの医師・薬剤師とご相談いただき、ねむけの生じない薬への切り替え、投薬の中止などをご検討ください。やむをえずその薬の服用を継続する場合、実習は原則見学となります。

時間通りに起床できず遅刻を繰り返す場合成績評価ができなくなることがあります。このようなケースは睡眠障害などの疾病が原因のことがありますので医療機関を受診されることをお勧めします。多くの場合は実習以外の科目でも遅刻が多くなり勉学に支障を来たしますので、休学などの措置を取り治療に専念していただくのが最適と考えられます。