久留米高専 機械加工実習・材料加工実習 作業安全情報

実習時の服装や安全上の注意についてお知らせします。

作業時の服装

作業服上下、ベルト、作業帽、保護めがね、作業靴を着用していない人は作業できません。万一忘れて来た場合は予備を貸し出したり見学の対応となったりしますので申し出て下さい。

感染症防止を目的としたマスク着用は皆さん自身で必要性を判断してください。着用する場合は、汚れるので替えを用意することをお勧めします。また、熱中症予防のため指導員からマスクを外すよう指示をすることがあります。

身体の露出部分を少なくしてケガを防止するため、一年を通して長袖・長ズボンの作業着を着用します。実習後は持ち帰って洗濯し、清潔を保って下さい。

作業着を購入したら…

  • ズボンの裾が長い場合は裁縫して詰める
  • ブルゾンの袖が長すぎるとき
    • 「お直し」に出して袖詰めしてもらうのが理想(ブルゾンなので高くつきますが)
    • 少し長いという程度であれば、袖口のボタンを留めれば十分なこともあります(袖口も緩い場合は袖口の一部を縫って縮めてしまいましょう)
    • アームバンドを使用する手もあります

着用方法

  • 全てのボタンを留め、ファスナーは閉める
  • 袖口やズボンの裾を折り返したり、腕まくりをしたりしない
    • 金属くずが飛んでポケットや折り返しに入り込み、思わぬケガの原因になります
    • 油を吸ったホコリなどが入り込んで不潔になります
  • 作業ズボンのベルトを締める
    • Tシャツなどの裾はズボンの中に入れる
      • しゃがんだ時に背中やお尻が剥き出しになり危険です
      • 特に女子でベルトを「持っていない」例が目立ち、下着がまる見えになって困ります
    • ベルトの素材などは指定しません
  • ポケットにはハンカチ、ティッシュペーパー以外の物は入れない
    • 財布やスマートフォンなど硬くて大きいものは実習現場に置き場を用意しているのでポケットから出してください
    • 貴重品を机などに放置してはいけません(盗難が多発しています)
  • 気候により中に着るものを調節する
    • 暑い時期の鋳造(溶解・仕上げ)、鍛造、溶接、旋盤など機械加工の実習では夏用の機能性インナーが最適です
    • 暑い時期の木型、鋳造(造型)、手仕上げ、NC加工の実習では作業中にブルゾンを脱いでも構わないのでTシャツ等を着て来てください(集合時にはブルゾン着用)
    • 寒い時期、コートやジャンパーの着用はできませんので、ブルゾンの下に暖かい衣類を着て下さい

お手入れ

  • 作業した日のうちに洗濯してください。おぞましくも1年間洗濯をしていない事例などもあり、大変不潔です。
  • 油汚れなどがつきやすいので他の衣類と分け、作業着洗い用洗剤で洗濯することをお勧めします。
  • 作業帽は型崩れするので手洗いすることをお勧めします。
  • 自分の作業着は自分で洗いましょう!

保護めがねは学校で斡旋販売しませんので各自でご用意ください。保護めがねは作業現場では常に着用することになっていますが、快適でないことが原因で外してしまうケースが多いので個人に合ったものを選んでいただくようになりました。

どのようなものを用意するか

下記の条件を満たしているものが必要です。

  • レンズの素材がポリカーボネートであること
  • 正面だけでなく、側面も保護されること
  • 視力矯正用のめがねを使用している場合は、その上からかけられること

上記を満たした上で安価なものが100円ショップのDIYコーナーなどで販売されていて、多くの場合これで構いませんが

  • 女子学生を中心に顔が小さい場合…女性用、子ども用などにしないと下を向いた時に落下する
  • 顔が大きい場合…締めつけられて痛いので大き目のサイズを検討する
  • 汗っかき、遅刻が多い…曇るので内側に曇り防止コーティングがされている物がよい

など個人の特性に合ったものをご用意下さい。

なお、ゴムバンド等で着用するゴーグル型の保護めがねは禁止してはいませんが、風通しが悪いため結露しやすく、レンズ内に汗が溜まるなどして作業に支障を来し、結局買い替えとなることが多いです。あまりお勧めしません。

保護めがねの取り扱い

  • ポリカーボネートは傷に弱いので袋やケースに入れることをお勧めします
  • 曇る場合は液体タイプの曇り止めが有効な場合があります

現場での事故の多くは転倒によるもので、また重量物を取り落とした場合には爪先に大怪我をしやすいものです。そのため本校では実習の時には滑りにくく爪先を保護する機能を備えた「安全靴」または「プロテクティブスニーカー」の着用を義務付けています(エンジニアブーツとは異なります、念のため)。

安全靴とは

JIS規格に合格した作業用の靴です(JISマークがあります)。後述するプロテクティブスニーカーよりもデザインが画一的かつ無骨で価格も高めですが、耐久性は非常に優れています。

  • H、S、Lの3種の規格がありますが、どれでも構いません(H種が最も堅牢ですが重量も相当ありますのでお勧めはしません)
  • 「JIS○○種相当」とのみ表記して販売されている商品もありますが、JISマークも後述のJSAAのマークも付いていないものは本校では使用を認めておりません

プロテクティブスニーカー(プロスニーカー®)とは

(公社)日本保安用品協会が定めた規格に合格した作業用の靴です。安全靴よりも素材が自由なため、デザインが豊富で安価な場合が多いです。

  • A、Bの2種の規格がありますが、どちらでも構いません
  • 規格に合格した靴にはJSAAのタグが付いていますので、それで見分けることができます

選び方、購入方法

  • 必ず試し履きをして下さい(爪先が硬いため、サイズが合わないと爪が剥がれることがあります)
  • 耐踏み抜き性などの付加機能を持ったものもありますが、特に必要はありません
  • ブーツや長靴のものもありますが、通常の短靴タイプで大丈夫です
  • 靴店では通常は取り扱いがなく、ホームセンターや作業服店で販売されていることが多いです

全ての物品には記名をしてください。特に保護めがねは置き忘れたり他の人のものと混じったりしやすいので必ず記名しましょう。

頭部の保護のため、作業帽を着用します。ヘルメットのように頑丈ではありませんが、布一枚あるだけでケガの程度は結構変わるものです。また、機械などに頭をぶつけそうになった時、帽子が先に接触することで本当にぶつける前に気付くことができます。頭髪に知らない間に飛び込んだ金属くずなどで洗髪のときに指や頭皮を切るようなことも防げます。

足首の露出を避けるため、くるぶしより上まである靴下を履くことを推奨します。

こちらで用意した場合以外、手袋の着用は禁止です。特に軍手は実習現場への持ち込み自体を厳禁します。これは、機械の回転部などに手袋が接触して巻き込まれ、腕~体まで引き込まれる悲惨な事故に至った事例がいくつもあるからです。

ネックレス、ペンダント、お守り、鍵などを首から下げたり、ネクタイを着用したりしないでください。機械に巻き込まれると首を締められることがあり、とりわけネクタイは危険です。石や大きな飾りがついている指輪は作業の妨げになるので外してください。腕時計は傷がついたり汚れたりすることがあることを理解した上で着用してください。